10月半ば、趣味の楽器のお稽古に向かう途中、
いつの間にかタブレットが導入されていて(店によって差異があるらしい)、
すると、隣に70代と思われるお婆さんが座ってきて、 何やらキョロキョロしている。
アルコール提供の年齢確認と注文開始のボタンを押すところまでお 手伝いした。
外面のいい体育会系なので、 性格ひん曲がっていても
老人や子供に優しいフリくらいはできる。
機嫌が悪かったり相手がオッサンなら手伝いませんよ。
ところがお婆さん、 そこからまだソワソワしていつまで経っても注文しない。
どうしたと思いまた声掛けると、 タブレットのメニューの文字がよく見えないと言う。
これは盲点だった👀
タブレット注文方法がわからないのと、
老眼で見えないのダブルコンボだとは。
しかもタブレットは充電台座から取り外して手元に持ってこれない タイプだったので、
光の角度のせいで余計見えにくいようだった。
仕方がないので、どうせ耳も遠いんだろうなぁと思って、
大きな声でゆっくりとメニューを読み上げてあげたら、
その後私が先に食べ終えたので、
またお婆さんに声かけて退店時の操作(ボタン2回だっけな) を見せて
あげてからお別れの挨拶をし、
荷物まとめてレジに行ってお会計にジェフグルメ商品券を2枚使い 、
お釣りをもらって退店した。
お年寄りに親切にして、私徳積んだなぁ~!
と内心自画自賛しながら気分上々でお稽古に行った。
ほんで11月下旬、しごおわに新幹線乗って実家( 私の持ち家な!)に帰りました。
長期休暇の消化です。
それでタイトル回収なんだけど、
前から徐々に母が年老いていくなぁと実感していたけど、
主婦業というか、家事のコツとか生活の知恵的な小技も私に及ばない時もあった。
例えば、夕食になんのお肉を食べようかみたいな話した時に、
必要量より冷凍肉塊が大きいからどうしよう、と母に言われて、
私がよくやっている、半分だけビニール袋越しに水に浸けて、
速く解凍された半分を切って使って、解凍が遅い半分を冷凍庫に戻せば?
と言ったら目から鱗だったらしい。
あと野菜炒めに使う干し椎茸や干し木耳やらを母が予めふやかしてなかったので、
水と一緒にレンチンすることで急速にふやかしてやったらナイスアイディアとか言われた。
確かに家事とか料理のコツってお母さんから習うことが多いけど、
私はちょいちょいネット検索でより手抜きで便利な小ワザを探すから
時々母を超越していたらしい。だてに長年一人暮らししてないんだわ。
あと母は私や父より病弱で、脳神経も眼も歯も扁桃腺も心臓も消化系も悪い。
なにやら珍しい難病も患っている。定期的に色んな病院に通っており、
各種お薬を毎日飲んでいるんだが、
そのお薬に神経を和らげ、眠気をもたらす作用があるらしい。
私は、母はリケジョで頭脳明晰でロジカルな人だという認識でいた。
だからFXの戦術とかポジション管理のこととか、
よく話したり相談したりしてた。話すだけでも脳内整理に役立つからね。
ところかどうやらお薬の眠気のせいで、
頭の回転も話すのもスピードが落ちているようなのだ。
よくオレオレ詐欺で老人が騙されて大金を失う事件が報道されるけど、
老化による知力・思考力・判断力の低下の他に、
お薬の副作用もあるんじゃねぇの?なんて考えこんでしまった。
日本の詐欺犯罪に対する刑罰ってなんであんなに軽いのか?
人の命の次に大事なお金を奪うんだから死刑で償うべきだろう!といつも思う。
まぁ厳罰化はムリか!自民党議員全員が国民に詐欺働いてるもんね!
話を戻すと、
両親に対しては色々思うことあるものの、
不本意とはいえ産んで育ててくれたのは事実だし、 虐待をされたこともないし、
善悪のわからない幼少期から窃盗や売春をさせられた こともない。
貧乏でも教育費を惜しまずにかけてくれた。
中高とも塾とか行かせてくれたし、 模試とかも受けさせてくれたし、
高校受験の時は、 公立高校の滑り止めに私立高校の受験料や入学費を捨て金と知りつ つ保険として払ってくれた。
ところで公立の受験結果が出る前に私立の入学金支払い期限が来るのって、
20年ほど前の話で、今どういう制度になっているのかは知らないけども。
我が家も私の成績は平均よりは良いとは思っていたけれど、
両親の教育投資のおかげで一応国立大学卒だし
外資系金融で1000万円 超す年収を得られたけども、
また話逸れた。
ともかく、 年々増えていく白髪と小さくなっていく母親を見てると
憐れみの気 持ちが強くなってですね、 恨みとか憎しみの類が
消えはしないけどちょっとは角が丸くなるの よね。
頑固なジジババを変えるなんて今更無理だなという諦めともいう。
自己啓発書でもたまに言うでしょ、
変えられないのは過去と他人、変えられるのは未来と自分だって。
理想に描いた完璧な両親など実際にはどこにもいなくて、
他者からの愛情など求めなくとも、自分で自分を大事にして
自分で自分を 愛することを知ったからもう一人で生きていけるのだ。
それに譲歩したほうが、内心で
「ワイのほうが寛容! 彼奴らより高い次元に居る」
と自己肯定感もちょい上がる。
私は両親の住処兼将来の私の終の棲家として築古の一軒家を買ったけれど、
たまにat homeとかで物件情報を見てるんですよ。
でも両親の老いを目の当たりにしていると、
そんな寄り道をする時間は無いかもしれない、とも思ったりして
一人っ子だから、同居して両親の老後の世話しなきゃいけないかな~とか考えてる。
ともあれそんなことをいろいろ考えてると、
帰省の際は以下のことを心掛けている。
①ママの手料理を要求する
これは以前にも書いたけど、
一人娘の久しぶりの帰郷に両親は出前や外食したがるかもしれないが、
金銭を節約する、させるためにはママの手料理でいつものレパートリーを要求するのがよい。
②手伝う、体力低下、老化
ママに手料理を要求したからには食材の買い出しと調理プロセスと 片付けを手伝う。
私は車の免許がないから運転手にはなれないけど、
安全確 認とかすることはそれなりにある。
調理中も食材を洗う、切る、下ごしらえ、レンチンの出し入れ、
食事に関係ない時も例えば戸棚の高いところに収納した
まとめ買い 乾物の少量詰め替え、食器の出し入れなど手伝う。
③実家の片付け
都会のワンルーム汚部屋でも専門業者に片付けてもらったら数十万 かかる。
親の死後、実家のゴミ屋敷片付けに百万円超〜 数百万かからないために、
親のためではなく、ゆくゆくは自分のためになるからやる。 死ぬ前にやる。
例え片付けがたいして進まなくても、 生前に思い出を語れたら暇つぶしになって、
「 暇だしどっかイオンモールに出かけるか、外食するか」を防げる。
④IT系事務を手伝う、老眼
身分証を写メってwebでアップロードとかマイナンバーカードの 登録とか
証明写真撮ってアプリで編集するとかって地味に面倒くさいじゃないですか。
今回ちょうど父が更新した身分証を某証券口座に登録しなきゃいけなく なっていて、
父がwebの説明ページを眺めながらもモゾモゾして遅々として進 まないから、
トロいやっちゃなぁハヨせぇよ、 とか思ってると別室でマッマがこそっと、
本人は認めないけど老眼かもしれないと耳打ちしてきた。
それで私は日高屋で出会ったお婆さんのことを思い出して、
「 私がやる、身分証取ってきて」と言い、 代わりにサクサクと
身分証を写メってアップロード提出してやった。
⑤書類仕事を手伝う、老眼
年金申請とか確定申告とかお役所向けの紙仕事とか、領収書まとめたり。
サラリーマンだもの事務仕事は余裕。
⑥ちょろっと生前に資産移しのような
税務署職員も鼻で笑う程度のかなりショボイ話ではあるが、
買い物に同行して私のキャッシュレス決済やクレカで払って、
両家計ともの実際の経済効果はトントンだけど、
11月に帰ったばかりやから、
私は今年のお正月5連休は東京でダラダラ過ごすけども、
帰省される人の参考になれば幸いです。